~医農地(いのち)をつなげて未来をつくる~

シンポジウム

第2回シンポジウム(終了)

第2回シンポジウム「温暖化・オゾン層破壊と農業・環境・健康」
  • 日時:平成25年8月28日(木)午後1時から5時00分頃
  • 会場:公益財団法人農業・環境・健康研究所 大仁研究農場 古民家「宝山亭」 〒410-2311 静岡県伊豆の国市浮橋1606-2 (電話0558-79-1114)
  • 開催趣旨:
    われわれはなぜ、人類や文明がいま直面している数々の驚異的な危機に思いが及ばないのだろうか。地球温暖化やオゾン層破壊がさまざまな生態系にきわめて有害な現象を引き起こし、地球生命圏が既に温暖化制御の域を越え、北極にまでオゾンホールが出現しているにもかかわらず、ひとびとがそれを理解できずにいるのはなぜだろうか。 アメリカが京都議定書から離脱したり、先進国と途上国の間で政治的な駆け引きが行われたり、アイスランドの氷が溶けたので、その地下に埋蔵されている石油を掘り起こそうとしたり、有効な国際的な温暖化対策が一向に進まないことなどが、なぜ起こるのであろうか。 地球には小は微生物から大はクジラにいたるヒトを含めたあらゆる生物が生息しているという概念、そしてこれらの生物がさらに大きな多様性を包み込む「生きている地球」の一部だという概念を、われわれは心の底からまだ理解していないのはなぜだろうか。これらすべての危機的な現象が、食糧を豊かに生産し、便利で文化的な生活を営むわれわれの活動に由来していることに、なぜ気づかないのであろうか。たとえ気づいても、これを改善できないのはなぜだろうか。 しかし幸せなことに、1970年代から地球温暖化問題に取り組んでいるアル・ゴア元アメリカ副大統領とIPCC(気候変動に関する政府間パネル)に、2007年のノーベル平和賞が授与された。このことによって、地球の温暖化などの問題が世界のひとびとの掌中に届いた。 とはいえ、それもつかの間、世界はすでにそのことを忘れようとしているのではないか。この秋の9月に発表されるIPCCの第五次報告書は、地球のさらなる危機を警告している。そして、わが国の温暖化やオゾン層減少による環境・農業・健康への影響実態は、さらにその悪化現象を増大している。 このような視点から、ルーマニア生まれの作家、ゲオルギウの至言「どんな時でも人間のなさねばならないことは、たとえ世界の終末が明日であっても、自分は今日リンゴの木を植える」を思いながら、当研究所の第2回シンポジウム「温暖化・オゾン層破壊と農業・環境・健康」を開催する。
  • 演題と講師:
    〇開催挨拶 〇講演 ・「温暖化が環境とヒトの健康に及ぼす影響」 陽 捷行:農業・環境・健康研究所、北里大学名誉教授 ・「温暖化が陸域生態系に及ぼす影響」 及川武久:筑波大名誉教授 ・「地球温暖化・オゾン層破壊:ことはじめ」 小川利紘:東大名誉教授 ・「地球温暖化とオゾン層破壊に農業はどう対応するか」 八木一行:農業環境技術研究所 研究コーディネータ 〇総合討論  座長:陽 捷行
  • 参加費:300円(資料代)
  • お問い合わせ
    公益財団法人農業・環境・健康研究所
    TEL:0558-79-0610 FAX:0558-79-0398
    E-mail:jinodai@moa-inter.or.jp

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