微生物応用技術研究所研究報告集 第4巻 平成12年度 p.75-83
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助成研究報告


6.家畜排泄物の安全性に関する調査報告

森田哲夫*1・金原孝夫*2・木村友昭*2(*1宮崎大学農学部・*2財団法人微生物応用技術研究所)

家畜排泄物を自然農法や有機農法などに代表される環境保全型農業の堆肥材料として用いる上での潜在的有害要因の調査を行った。家畜の飼料添加物に由来する重金属・合成化学物質・抗生物質や飼料由来の残留農薬そして薬剤耐性菌・病原菌・寄生虫といった病原生物が危険因子としてあげられた。堆肥の腐熟過程において、高温暴露による病原生物の殺滅あるいは微生物の活動による化学物質の分解あるいは変換が予測されるが、今後、個別に検討することが必要と考えられる。

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