微生物応用技術研究所研究報告集 第4巻 平成12年度 p.9-13
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助成研究報告


1.土壌中のアーバスキュラー菌根菌の評価法

俵谷圭太郎(山形大学農学部)

アーバスキュラー菌根菌の胞子および外生菌糸の密度について検討した。褐色低地土から回収した胞子および接種源から回収したGigaspora margaritaの胞子の密度を測定した。胞子を27℃で1週間培養し、発芽率を測定した。褐色低地土から数種の胞子が回収され、胞子の密度は1.10以下から1.15以上に分布しており、1.10以下の胞子数は他の密度より少なかった。発芽率は密度の異なる胞子の間で差がなかった。一方G. margaritaの密度は1.15以下で大部分は1.10以下であった。G. margaritaの外生菌糸は密度1.10~1.20に最も多く分布した。

キーワード:アーバスキュラー菌根、胞子、密度