微生物応用技術研究所研究報告集 第3巻 平成11年度 p.45-49
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助成研究


4.最確値法によるアーバスキュラー菌根菌の散布体数の測定

俵谷圭太郎(山形大学農学部)

アーバスキュラー菌根菌の散布体数を最確値法で測定するための各種条件について検討した。Glomus mosseaeの接種源を滅菌した赤玉土で数段階に希釈し、これらにタマネギ、ホワイトクローバおよびソルガムを人工気象器内で生育させ、菌根形成を観察した。Glomus mosseaeの散布体数はタマネギ>ホワイトクローバ>ソルガムの順に多かった。タマネギを宿主とした散布体数は生育2週間と生育3週間以後で大きく異なった。未耕地土壌の散布体数は褐色低地土で8.76個/g、黒ボク土で0個/gであった。

キーワード/Keywords
アーバスキュラー菌根/arbsucular mycorrhiza、散布体/propagule、最確値/most probable number