微生物応用技術研究所研究報告集 第3巻 平成11年度 p.27-33
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助成研究


2.遺伝子解析技術による植物根に共生したアーバスキュラー菌根菌フロラの解析手法の開発

坂本一憲・加藤研一(千葉大学園芸学部)

植物根に共生したアーバスキュラー菌根菌(AM菌)を遺伝子解析技術によって検出・同定する手法を検討した。リーキ(西洋ネギ)に4種類のAM菌(Glomus etunicatum, Glomus clarum, Gigaspora rosea, Gigaspora margarita)をそれぞれ接種し、供試根を得た。根からAM菌の遺伝子を抽出し18S rDNAのPCR増幅を試みたところ、AM菌の胞子から得られたものと同様の増幅バンドを得ることができた。このことからPCR法を用いて植物根に共生したAM菌の検出が可能であることが示された。AM菌の同定はSSCP法を用いた解析方法を現在検討中である。

キーワード/Keywords
アーバスキュラー菌根菌/arbuscular mycorrhizal fungi、フロラ解析/flora analysis、PCR法/PCR method、SSCP法/SSCP method、18S rDNA/18S rDNA