微生物応用技術研究所研究報告集 第2巻 平成10年度 p.49-54
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助成研究
5.植物根面に生息する微生物集団の多様性を評価するためのPCR-フィンガープリント法の確立
小沢 隆司（大阪府立大学農学部）
ダイズの根面に生息する微生物集団の構造および多様性を特徴づけるために，根面より分離した根粒菌のゲノムDNA中のERIC（Enterobacterial Repetitive Intergenic Consensus）配列間の塩基配列、および16S rDNAの制限酵素断片を電気泳動によりそれぞれ解析した。ERIC配列間の塩基配列、16S rDNAともに106の菌体からPCR法によって電気泳動ゲル上で確認できるほどまで増幅できた。16S rDNAの制限酵素断片では根粒菌を種レベルで識別できた。ERIC間DNA増幅断片はほとんどの菌株でそれぞれ特有な電気泳動像を示し、これにより菌株の識別が可能と考えられた。
キーワード：根圏、根粒菌、多様性、16S rDNA、RFLP