微生物応用技術研究所研究報告集 第2巻 平成10年度 p.41-48
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助成研究


4.土壌病害抑止土壌の微生物的特性の解明

-土壌DNAおよび機能からみた微生物群集の構造と多様性-

豊田剛己(名古屋大学大学院生命農学研究科)

ダイコン萎黄病発病抑止土壌、助長土壌に特徴的な土壌微生物群集構造の解明を目的として、両土壌中の直接検鏡法による全菌数、希釈平板法による培養可能な細菌数、培養可能な細菌フローラ、16S rDNAをターゲットとしたPCR-RFLPによる土壌DNAの多様性、Biologでの基質資化能より類推される機能的多様性を測定した。三浦土壌および津土壌間で微生物群集構造に相違のあることが確認されたが、それぞれの土壌に特徴的な微生物群集を特定するには至らず、三浦土壌の発病抑止性に関与する微生物群集の詳細についてさらなる研究の必要性が示唆された。

キーワード:微生物多様性、群集構造、Biolog/Biolog、抑止土壌、16S rDNA